シミの原因となることで有名な「メラニン」。
あまりいいイメージを持たれないメラニンは、意外にも肌にとって欠かせない働きをしています。
今回は、メラニンの役割からシミができるメカニズム、シミの種類まで、いっぺんにご紹介!
メラニン色素の沈着を防ぐポイントもお伝えしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
メラニンの特徴
私たちの体には、「メラニン」と呼ばれる色素があります。
メラニンは表皮の奥にある「メラノサイト」で作られています。
シミの元として知られるメラニンですが、実は紫外線から肌を守っていることをご存知でしたか?
紫外線はシミだけではなく、シワの原因になります。
そんな紫外線を吸収し、真皮への影響を少なくする役割があるのです。
ただし、メラニンが過剰に作られるとシミにつながり、肌が黒くなる原因になるので、気をつける必要があります。
メラニンの沈着でシミができるメカニズム
シミはどのようにして作られるのでしょうか。
まず、紫外線を浴びたりストレスを受けたりすることで、メラノサイトが活性化し、メラニンの合成が進みます。
メラノサイトでは、「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素によって、チロシンというアミノ酸がさまざまな形に変化。
メラニンが合成される仕組みです。
健康な肌は、ターンオーバーによって生成されたメラニンが体外へ排出されます。
しかし、加齢などが原因でターンオーバーに乱れが起こると、メラニンは過剰に残ってしまい、皮膚に沈着してしまうのです。
シミの種類
シミには4種類あり、それぞれ特徴とできる原因が異なります。
シミの種類1.老人性色素斑
肌の上でくっきりと目立つシミである「老人性色素斑」。
最初は薄く、年齢が上がるとともに濃くなっていくシミです。
40代〜50代の人に多く見られますが、早ければ20代からできる人もいます。
主な原因は、紫外線によりメラニンが過剰に作られるためです。
シミの種類2.雀卵斑(じゃくらんはん)
「雀卵斑(じゃくらんはん)」は、細かい斑点が特徴的な「そばかす」のことです。
女性や欧米人に多いとされています。1ミリ〜3ミリほどの茶色い斑点が頬や鼻のあたりにできるのが特徴です。
遺伝でできるシミと言われているので、完全になくすのは難しいものの、紫外線を防ぐことでシミを濃くがならないように対策できます。
シミの種類3.肝斑
広告でもおなじみの「肝斑」は、頬骨やおでこ、口のまわりなどに左右対称にできるシミです。
輪郭のはっきりしていない形が特徴。
原因は、紫外線や女性ホルモンのバランスの乱れ、ピルなどの服用による影響があると考えられています。
妊娠中などはホルモンバランスが崩れやすく、肝斑ができやすい状態です。
シミの種類4.炎症後色素沈着
ニキビなどの肌の炎症によってできるシミを、「炎症後色素沈着」と言います。
通常は、時間が経つにつれて薄くなるシミですが、メラニンが排出されずに色素沈着するケースも多いです。
また、ニキビをつぶしたり、洗顔時などに肌をこすったりすることで、肌が炎症してシミにつながる場合もあります。
肌に炎症が起きたときは、皮膚をできるだけ傷つけないように気をつけることが大切です。
メラニン色素の沈着を防ぐための紫外線対策とスキンケア
メラニン色素の沈着を防ぐためには、その元となる紫外線から肌を守ることと、普段のスキンケアがとても重要です。
メラニン対策1.UVケア
メラニン色素が過剰発生を抑えるには、紫外線対策が欠かせません。
紫外線は、夏場だけではなく一年中降り注いでいるため、日焼け止めなどのUVケア化粧品を常に使うようにしましょう。
また、アスファルトなど紫外線の照り返し予防に、日傘を使うこともオススメします。
メラニン対策2.スキンケア
UVケアとともに整えたいのがターンオーバーです。
そのためには、日頃のスキンケアを正しく行うことが大切。
ターンオーバーは紫外線だけではなく、乾燥によっても乱れてしまいます。
乾燥を防ぐには、保湿力にすぐれる化粧水をたっぷり使うこと、そして乳液やクリームなどを使って水分を閉じ込めるのがポイント。
正しいスキンケアの方法を知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてくださいね。
メラニンが過剰できないように肌ケアを徹底!
今回は、肌を黒くする原因となる「メラニン」やシミの種類について詳しくお伝えしました。
メラニンには肌を守る役割があるものの、過剰に発生すると、シミが原因になってしまいます。
そのため、日頃から紫外線をできるだけ浴びないように気をつけることが大切です。
また、メラニン色素を排出するためには、ターンオーバーが鍵だとお伝えしました。
シミ予防のためにも、紫外線対策をしながら、毎日のスキンケアを丁寧に行っていきましょう。