『最近メイクのりが悪い気がする』そう感じている人は、お肌に角質がたまっているサインかもしれません。角質は、放っておくと肌表面に様々なトラブルを引き起こします。定期的な角質ケアをすることで、メイクのりも良くなり透明感のあるお肌になっていくのです。
この記事では、正しい角質ケアの方法と、角質がたまらないようにする予防方法までをご紹介します。
角質ケアはなぜ必要なのか?
そもそも「角質ケア」はなぜ必要なのでしょう?角質は、皮膚の一番上にある層のことを指しています。角質層の状態次第で、肌の滑らかさや透明感が変わってしまうくらい、美肌のためには重要な層なのです。
角質についての基礎知識
私たちの皮膚は、いくつかの細胞の層が連なってできています。皮膚表面にある角質層は、お肌の潤いを閉じ込めたり、外的ダメージから肌内部を守る働きがあります。
角質層内では、常に細胞分裂が行われています。新しい細胞が分裂を繰り返すことで上に押し出されて、垢となって剥がれ落ちていくサイクルを繰り返しているのです。細胞分裂の過程で、肌の潤い成分が作られたり、肌のバリア層が強化されるため非常に重要な働きであるといえます。
角質層内の肌の生まれ変わりは、ターンオーバーと呼ばれています。
ターンオーバーが正常にされることで、肌表面にある角質が健康な状態を保てます。生まれた細胞が、垢となって剥がれ落ちるまでにかかる期間は、正常であれば約28日間と言われています。
角質がたまる原因は?
角質は、正常であれば自然に剥がれ落ちていくものです。ですが、いくつかの原因から、古くなった角質が肌に停滞してしまうのです。原因の一つは、紫外線や摩擦などの外的要因です。お肌には、肌内部を守るためのバリア機能があります。外からの刺激をキャッチしたら、バリア機能のある角質層が層を厚くしてダメージを最小限にしようとするのです。
例えば、長く紫外線を浴びる、肌に強い摩擦がかかるなどが原因で、角質が厚くなります。もう一つの原因は、年齢が関係します。肌のターンオーバーは、30代を過ぎると遅くなると言われています。ターンオーバーのサイクルが遅くなると、古い角質が肌表面に残り、くすみやごわつきを引き起こす原因となってしまうのです。
角質ケアをしないとメイクのりが悪くなる!
角質ケアを怠ると、メイクのりの悪いお肌になっていきます。古い角質がたまったお肌には、ごわつきやざらつきがあります。凹凸のあるお肌では、ファンデーションもムラについてうまくのりません。ムラなったファンデーションは、肌に密着していないため崩れやすくなります。
また、角質層に厚みが出たお肌は、透明感がなくなりくすみます。定期的な角質ケアをすることで、メイクのりが良くなり、透明感のあるお肌が維持できるのです。
正しい「角質ケア」2つの方法!ごわつきやくすみを取り除こう
美肌を維持するためには、角質ケアが必要なことはわかりました。次は、角質ケアの正しい方法をご紹介していきます。角質ケアの方法は大きく2種類あります。スクラブ剤で古い角質を取り除く方法と、ピーリング効果のある製品を使用することです。
角質ケアの方法を選ぶときは、自分の肌状態やコンディションを考慮するようにしましょう。肌コンディションに合わせた、おすすめの角質ケアの方法を説明していきます。
角質ケア方法:普通肌さんにおすすめのスクラブ洗顔
洗顔料の中に、粒状のスクラブが入った洗浄剤でケアをする方法です。洗浄剤に配合されているスクラブは、塩や砂糖、植物成分など様々です。粒子で肌表面をマッサージすることで、古い角質を取り除くことができます。
使用方法は、洗顔後の清潔なお肌に適量を取りマッサージをするように馴染ませます。ぬるま湯で流せば、不要な角質が取り除かれて滑らかなお肌になっていきます。スクラブ剤は肌に摩擦が生じます。そのため、ニキビなどがあるトラブル肌や、敏感なお肌には向いていません。
角質ケア方法:ニキビ肌・敏感肌さんにおすすめのピーリングケア
ニキビなどのトラブルがあるお肌や、敏感肌の方におすすめの角質ケアはピーリング剤を使用することです。ピーリングとは、古い角質を溶かす酸を使用してケアをする方法です。ピーリング製品には、さまざまな種類があります。
フルーツ酸を使用したAHAというピーリング剤は有名で、洗顔石鹸や拭き取り化粧水、美容液などでも使うことが可能です。ニキビ肌の方は、皮脂汚れも除去できる洗顔タイプを選ぶと良いでしょう。敏感肌の方は、穏やかに作用する化粧水や美容液製品で取り入れることをおすすめします。
角質ケアのアフターケア
正しい角質ケアの方法は、アフターケアもセットで行うことです。古い角質を取り除いたお肌はとてもデリケートです。肌表面の潤い膜も取り除かれた状態になっているので、いつもよりも入念に保湿をするようにしましょう。おすすめは、マスクやパックなどで時間をかけて保湿成分を浸透させてあげることです。
また、角質ケア後はバリア機能も弱まっているため、紫外線に当たることも極力避けるようにしてください。外に出る場合は、必ず日焼けとめを塗るようにしましょう。
角質ケアを続けるメリットと正しい予防方法
角質ケアは、続けることでさらに効果があります。週に1回から2回のこまめなケアをすることで、滑らかな美肌をキープすることができます。続けるメリットと、角質をためない効果的な予防方法をご紹介します。
角質ケアを続けるメリット
一般で手に入れることができる角質ケア製品は、穏やかに作用するように作られています。一度使ったからといって、全ての古い角質が取れるわけではありません。週に1回から2回、定期的に使用をすることで、徐々に表面の古い角質が取り除かれていきます。
角質ケアで肌表面の角質を除去することは、新しい細胞の生まれ変わりを促進することにもつながります。定期的に使用をすることで、肌の代謝促進になり古い角質がたまりにくいお肌になっていくのです。
角質がたまりにくい肌になる「おすすめ」予防方法
角質ケアを定期的に行うこと以外で、角質がたまらないようにする予防法があります。それは、毎日の入浴です。肌表面の古い角質は、垢となって剥がれ落ちるのが理想的です。
湯船や蒸気で温まったお肌は、皮膚も柔らかくなり汚れが落ちやすい状態になります。洗顔効果も高まるため、垢だけでなく毛穴汚れまで綺麗に洗い流すことができます。
古い角質がたまらないお肌は、定期的な角質ケアと、毎日の習慣で手に入れることができるのです。
正しい角質ケアを続けて「つるすべ肌」を手に入れよう
正しい角質ケアを続けることで、肌表面は滑らかに整い透明感も出ることがわかりました。特にお顔の肌は、初対面の人が感じる「自分の第一印象」となります。
洋服やアクセサリーで着飾っても、清潔感のある整ったお肌に優る美しさはないのです。定期的な角質ケアを取り入れて、綺麗なつるすべ肌を手に入れましょう。